急性膵炎の発症(その1) かかりつけ医での診断

 急性膵炎を発症したのは2021年1月3日。

 僕にとって年末年始の9連休の最後の日でした。

 【発症当初(自宅にて)】

 朝起きたときから、背中側全体に筋肉痛を自覚。正月、こたつで長く横になったりしてたからかな~と軽い気持ちでいました。

 すると午後になって今度は悪寒がするようになり、慌てて体温を測ると、38.5度。

  最初は「ついに新型コロナにかかったか!」と考え、家族から離れ自室のベッドで横になりました。

 体温は何度測っても38度越え。でも咳の症状や胸の痛みはありません。

 発熱など風邪の症状が出たときはかかりつけ医に電話で相談を、と県の新型コロナのサイトを見るとあります。この日は正月休みの最後の日なので、かかりつけのクリニックは休みです。診療開始を待ち、明日電話をかけてみることに決めました。

 その日は横になって過ごしました。夜中になると、次第に胃の痛みを自覚するようになりました。熱が出てから食欲もなくなったので、何も食べていませんでしたが、みぞおちの左奥がじくじくと痛む。指で押すと余計に痛む。そんな感じです。

 体の向きを横向きに、うつぶせにと変えてみると、胃がねじれたような感覚の痛みが走りました。このような痛みは初めてです。とにかく明日医者に相談しようと考え、なんとか辛抱して朝を迎えました。

 朝になって体温を測ると、37度ちょうどに落ちていました。僕の平熱は37度なので、体温は平常時に戻ったと判断できました。咳などの症状は引き続きありませんが、胃の奥の痛みは続いています。

 かかりつけ医に電話し、症状を伝えました。すぐに診察してくれるとのことで、車で向かいます(家族に頼らず自分で運転して行くことが可能な状態でした)。

【クリニックでの診察・診断】

 クリニックは車で5分のところにあります。発熱した患者は建物に入室できず、駐車場にて車での診察とのこと。カーナビのTVをぼーっと見ながら待っていると、看護師による電話での症状確認ののち、医師が来てくれました。

 医師に胃が痛いことを伝えると、合点がいった表情をして、みぞおちを押しながら「ここ痛いですか?」と尋ねられます。

「はい、ひどく痛みます」

「さてはお正月、飲みすぎたでしょ?これは胃じゃなくて、すい臓ですよ。血液検査で確認しましょう」

 とテンポよく方針が決まりました。血液検査の結果、医師の予想どおり、すい臓の数値(アミラーゼ)が基準値を超えて上昇していました。その後エコー(超音波)検査により、合わせて画像確認も行われました。

 「ほぼ急性膵炎だと思います。クリニックで見ることができるのはここまでなので、このあと病院でCT検査で確認してください。紹介状を書きます。ちなみに急性膵炎の治療は、絶食してすい臓を休ませるしかない。その間点滴が必要なので、入院するしかありません。」・・・と説明がありました。

 年明け早々、なんてこった。仕事のことを思い、苦笑いするしかありませんでした。

 【余談】

 ちなみにこのかかりつけ医は、飲みすぎで肝臓が悪いことから受診している先生です。僕が酒を飲み続けている(やめられずにいる)ことは日ごろから伝えていました。なので、今回の症状が飲酒によるものだとすぐに気づいてもらえたんだと思います。

 かかりつけ医、ありがたいですね。と初めて思いました。

  

 次に続きます。